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【091119記者提供資料】田中36号墳出土馬具の初公開!
登録日:2018年5月14日
▼趣 旨
文化財の啓発普及と高島古代史フォーラム開催の広報を目的として下記のとおり、田中36号墳の出土馬具を初公開する。
▼主 催
高島市教育委員会
▼日 時
平成21年11月28日(土) 12時より
▼場 所
アイリッシュパーク ガリバーホールで展示
(高島市勝野670番地)
▼内 容
高島市教育委員会では、平成19年9月に高島市安曇川町田中所在の田中36号墳発掘調査を実施した。調査では、特異な横穴式石室が確認され、金銅製鐘形鏡板付轡(こんどうせいかねがたかがみいたつきくつわ)とよばれる馬具が出土した。これまで保存処理等の整理作業を行い、このたび作業が終了し展示できる運びとなった。11月28日に開催する高島古代史フォーラム「継体天皇と鴨稲荷山古墳」の会場であるガリバーホールで金銅製鐘形鏡板付轡を初展示する。なお、11月29日以降は、高島歴史民俗資料館(月・火休館)で展示する。
▼その他 馬具に関する有識者のコメント
○高橋 克壽 (花園大学文学部准教授:考古学)
6世紀中ごろに輸入された多種多様な馬具のひとつに鐘形鏡板・鐘形杏葉
があるが、本例はおそらくこれをもとに日本で考案されたデザインの馬具とみられる。
鐘形鏡板・杏葉がその分布から大和政権(朝廷)から各地へ配布されたと考えられているのと同様にこれも大和政権から配布されたものであろう。滋賀県における6世紀後半の金銅装馬具を出土した古墳は他にあまり例がなく、それだけ大和政権が被葬者を重視していたことを示している。
また、高島市鴨稲荷山古墳、米原市山津照神社古墳がともに金銅装馬具を副葬していたことから、田中36号墳の被葬者も継体大王擁立に関係した勢力(三尾氏)の流れを汲む首長級人物であったことを推察しうる。
以上の点から類例の少ない馬具の貴重な実例として、高島地域の重要性を伝えるものとして保存処理されて展示可能になったことの意義は大きい。
○提供年月日:平成21年11月19日
○所 属 名:高島市教育委員会 文化財課
○TEL:文化財課:0740(32)4467
資 料 館:0740(36)1553
○E-Mail:bunkazai@city.takashima.shiga.jp
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