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琵琶湖周航の歌
登録日:2018年4月26日
教育委員会事務局 教育総務部 高島市民会館
「今日は今津か、長浜か」と歌われる「琵琶湖周航の歌」。琵琶湖の美しい自然と、周航のロマンを情緒豊かに歌い上げたこの歌は、大正6年に高島市今津町で生まれました。
時代を越えて歌い継がれるこの名曲は、市の宝物です。
本ページの末にあるダウンロードファイルにて、琵琶湖周航の歌をお聴きいただけます。
(合唱:ジュニア第九合唱団)(Windouws Media オーディオファイル)
琵琶湖周航の歌
作詞 小口 太郎
原曲 吉田 千秋
1 われは湖の子 さすらいの
旅にしあれば しみじみと
のぼる狭霧や さざなみの
志賀の都よ いざさらば
2 松は緑に 砂白き
雄松が里の 乙女子は
赤い椿の 森蔭に
はかない恋に 泣くとかや
3 浪のまにまに 漂えば
赤い泊火 なつかしみ
行方定めぬ 浪枕
今日は今津か 長浜か
4 瑠璃の花園 珊瑚の宮
古い伝えの 竹生島
仏の御手に いだかれて
ねむれ乙女子 やすらけく
5 矢の根は 深く埋もれて
夏草しげき 堀のあと
古城にひとり 佇めば
比良も伊吹も 夢のごと
6 西国十番 長命寺
汚れ(けがれ)の現世(うつしよ)遠く去りて
黄金の波に いざ漕がん
語れ我が友 熱き心
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| 琵琶湖遊覧の基地、今津港。周航の歌が刻まれた碑が建てられ、桟橋の突端には「赤い泊火」がある。 太古からのこの美しい琵琶湖の風景が、周航の歌を生んだ。 |
歌の誕生
大正6年6月、第三高等学校(現京都大学)二部クルーは学年末(当時7月卒業)の
慣例によって琵琶湖周航に出ていました。小口太郎ら一行は大津の三保ケ崎を漕ぎ出て、
1日目は雄松(志賀町近江舞子)に泊まり、2日目の6月28日は、今津の湖岸の宿で、
疲れをとっていました。
その夜、クルーのひとりが「小口がこんな歌をつくった」と同行の漕友に披露し、
彼らはその詞を、当時彼らの間で流行していた歌の節に乗せるとよく合ったので、
喜んで合唱したということです。「琵琶湖周航の歌」誕生の瞬間でした。
琵琶湖周航について
三高では明治26年に初めて琵琶湖周航が行われ、以後学生たちによる恒例行事になっていました。
昭和15年ころまで行われていました。三保ケ崎から西岸を北上する時計回りのコースで、
4泊5日、もしくは3泊4日の日程。使われたボートは、フィックス艇といい、固定座席で、漕手6人、
舵手1人、他1~2人でチームを組みました。

作曲者はだれだ
歌詞はその後、補完され、翌大正7年に6番までの全歌詞が完成しました。
そして三高の寮歌として、学生たちの愛唱歌として広まっていきました。
また幾多の歌手がレコードに吹き込み、昭和46年夏、加藤登紀子の大ヒットへと
つながっていきました。
このころの歌集には、作詞作曲小口太郎、または三高ボート部となっていましたが、
小口太郎の人物像すら不詳で、熱心な研究者の手で究明が始まります。
そして冒頭のような事実が判明していきました。曲は「ひつじぐさ」のメロディを
借りたものとわかり、昭和54年には「作曲者は吉田千秋」と名前まで特定できましたが、
身元は不明のまま。
平成5年6月に、今津文化会館で開催された「琵琶湖周航の歌開示75周年
記念イベント」の準備のさなか、実行委員会は「吉田千秋は大正4年に東京から
新潟県に転居している」との手がかりで、新潟県の地元新聞に消息探しを依頼したところ、
偶然にも関係者の目に止まり、ついに作曲者の詳細な人物像が判明したのです。
大海から針を探すにも等しい吉田千秋探しは、急転直下の展開をみせたのでした。
| 小口太郎 | |
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明治30年生まれ。長野県岡谷市出身。第三高等学校(現京都大学)に学び、のち東京帝国大学(現東京大学)に進む。三高在学中の大正6年6月28日、ボートで琵琶湖周航の途次、今津の宿で周航の歌の詞を仲間に披露した。「有線および無線多重電信電話法」の特許を取るなど、多才であった。26歳で永眠。 |
| 吉田千秋 | |
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明治28年生まれ。新潟県新津市出身。若くして肺結核を患う。 現東京農業大学に学びながら、音楽やローマ字関係の雑誌に投稿を始め、 大正4年、雑誌「音楽界」8月号に「琵琶湖周航の歌」の原曲とされる「ひつじぐさ」を発表した。 24歳で永眠。 |
| 小口太郎が今津から友人に宛てたハガキ | |
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消印 大正6年6月28日 午後9~12 「昨日は猛烈な順風で殆ど漕ぐことなしに雄松まで来てしまった。 |
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琵琶湖周航の歌資料館
高島市では、平成10年4月に「琵琶湖周航の歌資料館」を整備し、
歌にまつわるさまざまな資料を展示しています。また多くの演奏家、歌手による
「琵琶湖周航の歌」のレコードも取り揃えており、ご希望の方には
聴いていただくことができます。歌にちなんだお土産や今津町の特産も多数
取り揃えておりますので、お気軽にお越しください。入場は無料です。
開館時間 AM9:00~PM5:00(月曜および祝日の翌日は休み)
〒520-1622 滋賀県高島市今津町中沼1丁目5-7
TEL 0740-22-2108
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